ガチ恋勢じゃありません

アイドルオタクの姉妹がアイドルについてただ話すだけのブログ

Hey!Say!JUMP中島裕翔の停滞期が悲しい件

「この若手俳優だれ?」

「えっジャニーズだったんだ!」
「モデルかと思った」
どれもジャニーズ事務所に所属するアイドルグループHey!Say!JUMPのメンバー、中島裕翔に対する世間の声だ。

現在、菅田将暉山崎賢人成田凌中川大志竹内涼真千葉雄大若手俳優は近年稀に見る豊作ぶり。

そんな中で、本業=アイドルの中島裕翔も、彼らと同じように話題の映画やドラマに出演していた。

今頃、ブレイク若手俳優リストの中にいてもおかしくない存在になっていたはずだった。

 

◆「エリート」からの転落

もともと中島裕翔は、ジャニーズ事務所において「エリート」だった。
ジャニーズJr.時代、立ち位置はいつもセンター。
雑誌にもいち早く登場し、Jr.内グループにも選抜されドラマにも出演していた。
先輩のバックにつけば、一番目立つ位置で他のJr.から羨まれる存在だったといっていい。
埋もれる可能性の高いジャニーズJr.の中でも破格の扱いを受けていた。

ところがそんな彼のエリート人生はHey!Say!JUMPとしてデビューした後に崩壊する。
デビューシングル「Ultra Music Power」でセンターを務めた中島は2ndシングル「Dreams come true」でセンターから降ろされる。
その代わりにセンターの座を得たのは山田涼介だった。

 

ジャニーズにおける「センター問題」—


この問題がここまで浮き彫りになったのは、このグループが初めてだったのではないだろうか。
それは、Hey!Say!JUMPが9人体制のグループであったことに大きな因果関係があるだろう。(7枚目のシングル「OVER」までは森本龍太郎も含む10人体制であった)

これだけの人数がいれば誰かがセンターになって歌うという構図を取らざるを得ないし、メンバーも自然とそれを意識する。
そうした構図を取った方がアイドルグループとして美しい気さえしてくる。

実際、現在のHey!Say!JUMPは、9人という人数だからできるステージパフォーマンスをウリにしている。
息の合った美しいフォーメーションダンスは、彼らの代名詞になった。

 

◆アイドルとしては不運だった中島だが…

話をセンター問題に戻そう。
山田が下克上を成し遂げ、中島がセンターから降ろされた当時は、単純に「山田涼介にセンターを奪われた」という事実が本人にもファンにも重くのしかかった。
この時の本人たちの心境は各アイドル雑誌で語られており、ファンの間では「やまゆと氷河期」と言われるほどギクシャクした関係であった。

先述した通り、中島裕翔はJr.内ではエリートで、山田涼介は常に挑戦者の立場だった。
その関係性で保たれていたプライドとバランス。それが一気に崩れてしまったのだ。

山田に人気が出たきっかけは、2006年に出演したドラマ「探偵学園Q」だ。
リュウという役柄は山田にぴったりとハマリ、元々の美少年ぶりがテレビ画面でよく映えた。
出演当時はまだJr.。
このドラマの翌年、期間限定5人組ユニットHey! Say! 7としてCDデビューする。
同年、Hey!Say!JUMPが結成されデビューを果たし、着実に人気を積み上げ完全ブレークを果たした山田が2ndシングルでセンターとなったのだ。

山田は努力のできる人なのだと思う。
グループ内で、ジャニーズ内で、自分がどの立ち位置で何を求められているのか瞬時に察知しパフォーマンスに落とし込める能力。自分を「魅せる」ことに長けているアイドルだ。
もちろん、天性のものもあるだろうが、それ以上に自分が芸能界で生き抜くためにはどうするべきかを考え抜いた結果、身についたものと言えるかもしれない。

一方の中島は、最初から恵まれすぎていたために、自分の果たすべき役割を深く考えるタイミングが遅れてしまったのではないだろうか。
そして、ジャニーズタレントにあまりいない「高身長」な部分が、グループ内での立ち位置を変えてしまった一因であるように思う。
これだけの大人数グループの場合、並んだ時に美しさを感じる配置というものがある。
アイドルとしては不運だったと思うが、ほかの俳優と並んでも遜色ない姿は、俳優として芸能界でのポジションを確立する上ではかなり旨味がある。
手足がスラリと長く、モデルとしても活躍できるスタイルでありながら、どこか昭和的に整った顔。
ほかのジャニーズタレントではあまりいないビジュアルだ。
彼は、ジャニーズ内において、新たな可能性を秘めている。
その証拠に、「半沢直樹」のサラリーマン役でファン以外の視聴者から注目を集めて以来、「ピンクとグレー」では映画初主演を果たし、「デート~恋とはどんなものかしら~」や「母になる」など数々のドラマに出演。

若手俳優界に中島裕翔アリ”と見せつけた。
更に「MEN'S NON-NO」のレギュラーモデルに抜てきされるなど、明らかに他のジャニーズタレントとは違う方向性で活躍の幅を広げている。

こうして新たに俳優、モデルという場で活躍するようになった中島は、
Hey!Say!JUMPにおける自分の立ち位置を上手く消化できるようになった。

今、Hey!Say!JUMPの人気は、デビュー当時からは考えられないほどのものとなっている。
それはコンサートのチケット倍率を見ても明らかだ。
その人気を押し上げるのにひと役買ったのは間違いなく中島裕翔と言えるだろう。

 

◆中島裕翔が絶対出るべきドラマとは

しかし現在、彼の仕事の状況はどうか…

 

2018年5月現在での仕事は嵐の松本潤主演ドラマ「99.9-刑事専門弁護士- SEASONⅡ」にゲスト出演したのみ。

同じ場所に立っていたはずのかつての共演者たちは主演ドラマに映画に音楽活動にと活躍しているにも関わらず、1人だけ完全に停滞期。

中島に俳優仕事をさせないのは宝の持ち腐れでしかない。

日本アカデミー賞 最優秀主演男優賞を受賞した嵐の二宮和也に続き実力派俳優になれる逸材に違いないのに。

 

わたしたちが個人的に最もやって欲しい仕事はNHK朝の連続テレビ小説のヒロインの相手役だ。

向いてる。向きすぎている。想像できる。むしろ想像しかできない。

 

同じ事務所だと桐山照史くんや西畑大吾くんが出演して世間からの認知度が爆上がり。

事務所NGではないと考えられる。

でも、長期的に拘束されることと、NHKのギャラの安さがストップをかけているのではないかと思う。

 

今や嵐の次に大切にされているHey!Say!JUMPだからこそ、できない仕事になってしまったのかもしれない。(主演じゃないという意味でも)

 

だけど、よくわからない恋愛マンガの実写化や安っぽい青春ドラマに出るよりも、丁寧に作られていると定評のある朝ドラに出た方がよくないですか?

ひとりのヒロインの人生が描かれるドラマだから、若い時からお年寄りになってまで幅広い演技が見られるし。

 

まだ24歳。

彼の朝ドラ出演は何歳になるだろうか。

もしくは一生ないのだろうか。

そんな悪い想像はしたくない。

 

(姉)

 

わたしが好きだったドラマはこれ